もぎたて発☆ディストピア行

 〜よくばりな浪漫トラベラーに捧ぐ〜

奇跡の再会は、おもひでの彼方へ…

先日、駅のホームで懐かしい人にばったり会った。

元気そうでひと安心😊
昔大変お世話になり、長らく連絡が付かなくなっていた人だったから…

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大人への階段を上り始めた中学1年の頃、わずか1学期で転校していった同級生がいました。

クラスの中でも目をひく、けっこう美人の女子生徒でしたね。

いよいよ最後の日、ホームルームの時間にクラスメイト全員が順番にお別れの言葉を言う事になり、何を言ったかはっきり覚えていないのですが、私の掛けた言葉がクラスのみんなに大受けし、涙で顔をぐしゃぐしゃにしていたその娘までもが吹き出してしまったのでした。
今もその時の姿は、はっきりと脳裏に焼き付いています。

子供心に、わずかの期間で転校していく同級生がいる現実にショックも受けましたし、何より別れが寂しかった(;_;)/~~~

ええそうです、その娘の事を意識してたのかも知れません(#^_^#)


月日は流れ、そんな事があってから20年ほどが経ったある日、仕事で世話になり仲良くなった先輩からこんな事を聞かれました。

「○○君、○○中学出身やったよね? 俺の嫁も同じ中学にいたらしいよ。すぐ転校していったみたいやけど。」

「あ、そうなんですかぁ。何年頃に在学してたんですか?」

「今度聞いておくわ。」

数日後その先輩が、

「この間の事を嫁に聞いたらな、○○君の事、わたし知ってるみたいに言うてたよ。○○年に中1やったんやろ?○○君。 嫁も一緒や言うてたし。」

「…」

その瞬間、あの娘のあの時のあの姿が一気に甦ってきたのです。

『まさか、もしかして…』

先輩に奥さんの旧姓を聞いてそれは確証に変わりました。

名前まで覚えていたのです、この私。


ええそうです、好きだったんですぅ-(//∇//)


それからしばらくして、新築した先輩の家に招かれて鍋パーティーをしたのですが、そんな事はもうどうでもよく、あの転校していった“麗しの君”とのまさかの再会に心を震わせてしまった私は罪な奴(-_-;)

で、キレイになってました。○○さん(^-^)

聞けば、転校後も元のクラスメイトと交流をずっと続けていたらしく、ママ友として時々集まり、奇跡の再会を果たした私の事も既に話題となっていて、それならいつかみんなで会いましょうと約束をしたのでした。

こんな話し、ちょっとありそうでないのでは?
何かのドラマみたいですもんね。

でも実際あったのです(^ー^)


し、しかし…

みんなで会おうという約束が果たされる事はありませんでした。

なぜならその先輩の奥さん、その後何故か黙って新興宗教に入信してしまい、その結果離婚にまで発展する事となってしまったから…

『…』

先輩夫婦の間で何があったのか? 何故離婚にまで追い込まれたのか?
私には分かりません。
その時は聞く事も出来ませんでした。


先輩とはその後も引越しを手伝ったり、たまに呑みに行ったりと付き合いがあったのですが、いつの頃からか連絡が取れなくなってしまい、だんだんと記憶からも消えかけていってたのですが、そんな時に駅のホームで不意に再会を果たしたという訳なのです。


その時の先輩、私に何故か申し訳なさそうにしてました。

音信不通になってた事にでしょうか?
それとも…


俺の事なんか別にいいのに…
俺なんか…


先輩、子供達の為にも頑張ってくれ。
そしてまた旨い酒を呑みに行きましょう!🍺☺


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