もぎたて発☆ディストピア行

 〜よくばりな浪漫トラベラーに捧ぐ〜

乗物図鑑誕生秘話 〜あがた森魚トークライブより〜

 

“乗物図鑑再現ライブ、渋谷にて開催!”

先日Twitterのタイムライン見てたら、こんな衝撃情報が!😲

 

そういや最近も来日したYesとか色んな大物アーティストが名盤再現ライブってのをちょいちょい演ってましたわな。
まあ何とかそれらは全部スルー出来ましたケド、今回ばかりはちょっとムリやわぁ〜💦

 

あぁ〜会場に観に行きたい…
でも地方住みには障害多し💧
ホンマ東京ばっかしズルいよなぁ…😡

 

って嘆いてたところに朗報が!
再現ライブの一週間前、芦屋の月光百貨店にて、あがた森魚さんのトークライブ開催さる!!!
しかも聞き手は関西NO WAVE界隈の生き字引、フォーエバーレコードの東瀬戸悟さん也👍
こ、こりゃ謎とロマンに満ちた、あの乗物図鑑の誕生秘話がもれなく訊けちゃうのではないか…

 

思えば1980年代初め、テクノやNWの情報を雑誌で漁ってると度々出てきた“vanity records”なる謎の自主レーベルの記述。
日本のRough Tradeなんて異名通り、その作品ラインナップはアヤシイ魅力に溢れ、入手したい衝動に駆られまくるもレア盤すぎて市場で見かける事は皆無💧
おそらく当時でも中古盤でマン超えのプレミア価格か付いてたはずですわ。

 

そんなvanityからリリースされた作品群の中に何と何と、あがた森魚さんのお名前が!😲
しかし当時の色んなレコード評なんかを読んでみても、この乗物図鑑と題されたアルバムのサウンドがどうにもイメージ出来なかった… 
赤色エレジーはそれだけ我々には強烈すぎたのです。

 

夢とロマンと想い入れタップリの名盤・乗物図鑑。
ではここからはトークライブで語られた誕生秘話などをザッと👇

◉あの頃、あがたさんは赤色エレジーをどっかで乗り越えるべく突破口を模索していた。
◉vanity recordsを主宰していた阿木譲さんは、その卓越したひらめきと、自身が元歌謡曲歌手だった経験をなぞらえ、フォーク歌手のあがたさんにテクノポップを演らせようとプランを立て打診したと思われる。
◉両者の思惑が合致し、1979年11月15日に東京で第一回目の打ち合わせが行われる。
◉その9日後の11月24日から25日にかけて大阪のスタジオ・サウンドクリエイションにてレコーディング。
◉仕上がりの問題などで24日録音分は結局使われず、実質は25日にたった1日で歌入れやミックスダウンまで終わらせてアルバム1枚をほぼ完成させ、翌年の4月に発売に漕ぎつける。
◉その後、もうちょっと自分なりに納得のいくサウンドなりバンドコンセプトで演ってみようと思い立って結成したのがヴァージンVS

 

大分かいつまんで記しましたが、これだけでも何故あの作品が生まれたのかがよくおわかり頂けるかと思います。

そうそう、今回のトークライブには特別ゲストとして乗物図鑑の録音にドラマーとして参加した元ウルトラビデのTaiquiさんまで駆けつけてくださるサプライズがありました。
このアルバムは、他にもアーントサリーのPhew、SSのしのやん、INUの北田昌宏さんなど、あの当時のトンがっていた方々が多数参加しているドえらい作品なんですよ〜ホンマに。

 

さて最後にもうひとつ、あがたさんから語られたこんな知られざるエピソードを。
ヴァージンVSは1981年にキティレコードからメジャーデビューしましたが、何とバンドの企画過程に於いて、あのジャパンレコードと契約する話しも進んでいたのだとか😲
それこそRough Tradeの国内ディストリビュートを行っていたジャパンからもしデビューしていたなら果たしてどんなサウンドになっていたのだろうか…
あぁ〜ロマンは尽きませぬ😉

 

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