先日、“NTV火曜9時”という書籍が刊行されました。
かつて、刑事や探偵をテーマにしたドラマばかりを何年にも渡って放映していたTVの時間帯があったのですが、ズバリその事が本のタイトルになっているという訳です。
それこそ色んなパターンのイカツいドラマが放映されましたが、やはりパート3までシリーズが続いた、“大都会”が視聴率的には抜きん出ていたのではないでしょうか。
大都会にはベースになる作品が実はありまして、1973年の東宝映画“ゴキブリ刑事”がそれなんですね。
ゴキブリ刑事~大都会~西部警察。
三段逆スライド方式でしょうか(笑)
あと強烈だったのが、“探偵物語”。
内容は、推して知るべしですが、この探偵物語と大都会にはある不思議な共通点があります。
“スペクトルマン“なんですよね~これが。
“大都会 PARTⅢ”において、このドラマから遡る事7年も前に別の放送局で放映されてた特撮ヒーロー番組、スペクトルマンの劇伴数曲が何故か流用されました。
ご存知の方も多いとは思いますが、西部警察でも同じく継続使用されるという、我々世代にはちょっと嬉しいエピソードではあるのですが、
謎ですよね?
何故使用されるに至ったのか…。
冒頭で紹介した新刊に、大都会の音楽に関する記述があるのですが、この件はやはり解明出来なかったのか、一切触れられてはいません…。
スペクトルマンを制作した“ピープロダクション”が、1983年頃から数年間、東京の荻窪でビデオショップを開いていた事がありました。
店主は何と、 鷺巣富雄社長自らと奥さま。
ビデオソフトがまだ高くて、易々とは買えない時代でしたが、“天国注射の昼”という音楽ビデオのβ版(!)をお店で買わせて頂いたのを覚えてます。
鷺巣社長はもう本当にいい方で、いつ伺っても、何も買わなくても気さくに接して下さり、これまでの事、これからのプランについて色々熱く語っても下さいました。
レジェンドの、“うしおそうじ”氏なのにも関わらずです(^-^)
そんな会話の中で、 鷺巣氏にこんな質問させて頂いた事がありました。
私 「スペクトルマンの音楽が、大都会という日本テレビのドラマで何故か流用されていたのですが、ご存知でしたでしょうか?」
鷺巣氏 「いや知りませんねぇ。経緯も分かりません。」
私 「ピープロ作品のスペクトルマンやライオン丸の音楽が大好きだったんですが、音源が現存しているのなら、このショップのオリジナル商品としてでも、是非レコード化して販売をお願いしたいくらいなのですが?」
鷺巣氏 「一度会社が火事になっちゃったからねぇ。もうないと思いますよ。」
との事でした。
今思えばかなり貴重な証言ですし、実際未だにそれら音源の発売はされていません。
でもスペクトルマンの音源は、ある時点までは確実に残っていたはず。
だからこそ流用された訳なんだけれどなぁ…。
いったいいつになったら全貌が解明されるのでしょうか…(´д`)
探偵物語の方には音楽ではなく、スペクトルマンそのものズバリが出演しています。(第9話“惑星から来た少年”)
何故かスペクトルマン、イカツ系にモテモテじゃないですか(笑)
余談ですが、スペクトルマンの敵役の宇宙猿人ゴリとラーは2005年の映画“魁!!クロマティ高校”にて復活出演しています(^_-)
以上、不思議な不思議なNTV火曜9時ドラマmeetsスペクトルマンのお話でした(_ _)